「肥満」ってBMIで測ればOK?脂肪率は使えるの?

肥満が健康に悪いのは超常識。

でも肥満ってなに?BMIが高いこと?

この辺り、科学ではどう定義されるか、はっきり認識しておくと、「肥満」への理解が数段高まります。

BMIは良い指標ですが、当然BMIで反映されてないものもあります。

 

 

「肥満」ってなに?

「肥満」ってなに?

何となくはわかりますが、「肥満」ってなんなのでしょう。

体重が多いこと?

筋肉ムキムキだったら??

考えてくと混乱してくるかもしれません。

 

一応科学的な定義としては

「脂肪細胞が蓄積すること」

です。当然かもしれませんが。

なおこの脂肪細胞、カロリーをため込んでいるだけでなく、色々なホルモンを分泌する「臓器」として捉えられます。

 

さて。

一般的に

「肥満」=体重が重い人=BMIが高い人

という認識かと思いますが、

BMIの高さは「脂肪細胞の蓄積」をうまく反映しているのでしょうか???

 

そうとは言い切れないのです。。。

*「理想のBMI」についてはこの記事にて

 

 

「脂肪の量を測る」おもろい歴史

体重じゃ脂肪の量を測れないのは、誰でもわかります。

筋肉多くても体重増えますからね。

実は昔から、どうやって脂肪の量を測るか、頭の良い人たちが試行錯誤してきました。

一昔前の「ゴールドスタンダード」、なんだと思いますか?

 

なんと、、、

水中体重計!!!

 

これは、水の中に体重計があるのですが、

頭まで完全に水に潜った状態で体重を測るという!!

失神者続出の方法なのです(マジで)。

 

なんでこれが使えるかというと、脂肪組織は密度が薄いからです。

この方法で「体の密度」が計算できるので、実際の体重と合わせ、過去のデータと比較することで、脂肪率を計算するのです。

簡単に言えば、よく沈む=脂肪が少ない、ということ。

 

でもこんな方法、誰もやりたくないですよね。

そこで開発されたのが「DXA」!

 

 

DXA(二重エネルギーX線吸収法)

骨密度測る、あれです。

脂肪率の計測にも使えるのです。

骨、脂肪、非脂肪組織はX線の吸収率が異なります。

これにより、照射した領域の脂肪率が正確にわかります

 

重要なポイントは、体のパーツごとの脂肪率がわかる、ということ。

簡単に言えば、腹回りの脂肪こそが健康に悪いのです!!!!

要は「内臓脂肪」

 

赤ちゃんは手足にたくさん脂肪がありますが、あれは良いもの。

BMIは「どこに脂肪があるか」は当然わかりませんね。

DXAで「腹に脂肪があるか」を評価することが、とても重要なのです。

 

被爆もごく微量なので、最近ではDXAが脂肪率評価のゴールドスタンダードとして、疫学研究では使われています。

でも当然レントゲン装置が必要なので、大人数の検査をするのはコスト的にちょっと難しい。

そんなときは····?

 

 

腹回りを測れ!!!!

腹回りを測れ!!!!

意外と知られていない+普及していないのが、「腹回り」という測定法。

思い返せば、メタボリックシンドロームの診断基準でしたね。

医師免許の国家試験で必ず出てくる、メタボの基準:

男性 85cm、女性 90cm以上

 

筋肉バキバキで体重の重い人でも、腹回りは基本的に「内臓脂肪」を反映します

しかも簡単に、誰でも測れる。

体重で一喜一憂するのでなく、腹回りこそが大事なのです。

 

全脂肪量をよく反映するのがBMI

脂肪分布(内臓脂肪の量)をよく反映するのが腹回り

 

実際の研究では

·腹回り

·尻周り

·その比(waist-hip-ratio)

なんかが使われます。

 

この測定法の問題は、あまり普及していないこと!!!

自分の体重はほとんどの人が知っているのに、自分の腹回り知っている人は極めて少ない!!

だからアンケートで聞けない、というのが、結構重要なlimitationなのです。

 

*特に高齢者は、BMIが脂肪量をよく反映しなくなります。

これは非脂肪の領域に、かなりの個人差が出てくるから。

腹回りこそが良い測定法です。

 

 

器械で測定する「脂肪率」は?

よく家にありますよね。

10秒くらいかかって、脂肪率や筋肉量とか測定する器械。

あれってどうなんでしょう?

 

原理は、「脂肪より非脂肪の方が電気抵抗が少ない」という事実に基づくもの。

早く電気が通れば脂肪が少ないことを意味するので、電気が通った箇所の脂肪量が反映される、というもの。

これは「腹回り」のような脂肪分布ではなく、BMIのように全脂肪量を測定する方法として位置付けられます。

インピーダンス法といわれます。

 

しかし、、、

残念なことに、脂肪量マーカーとしての信頼性はBMI程度だ、という認識です。

(集団レベルでは、全脂肪量としてBMIは良いマーカーなのです)

当然DXAの方が正確。

 

だから

✅BMIで全脂肪量

✅腹回りで脂肪分布

が測れる以上、あまり出番はなさそうです(少なくとも疫学研究では)。

*他にもskin foldsとかコンダクタンス法とか色々ありますが、まあ上記で十分です。

 

 

まとめ

BMI→総脂肪のマーカー

インピーダンス法→総脂肪のマーカー

腹回り→脂肪分布(内臓脂肪)のマーカー

DXA→総脂肪、脂肪分布も測れる一番正確な方法

といった感じ。

 

腹回り計りましょう。

ではまた。

-運動etc

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