お酒と健康を科学的に解説:「少量でもNG」は嘘か:ビール<ワインか

最新論文から「酒に関するエビデンス(科学的根拠)」をわかりやすく紹介し、正しい酒の飲み方を提案します。

お酒は健康に悪いのか、百薬の長なのか。

ビールより少量のワインがいいのか。

巷に溢れるアルコールに関する嘘・デマを見抜けるようになりましょう。

 

*2021年9月27日にエビデンスを更新しました。

*飲みすぎが健康に悪いことは当たり前すぎるので、この記事では解説しません。

 

 

「お酒と健康」の嘘と真実:少量でもNGか

「お酒は少量でも健康に悪い」はミスリーディング

 

お酒と健康の関連性については、実に数十年以上研究が行われてきています。

それにより、科学的に妥当と考えられる一定の見解が形成されつつも、それでも決着のついていない事柄もあります。

 

これを正しく理解するには、

・最新のインパクトのある一つの論文

だけでは不十分で、

・その研究に至った歴史(数千本の論文の大まかな概要)

を知っておく必要があります。

 

まずは、この後者を1分で紹介します。

 

 

少量の酒は健康によいか

「酒は百薬の長」は、単なる噂ではなく、それを支持する科学論文がたくさんあります。

具体的には、心血管病(心筋梗塞など)を予防する効果がある、という理由です。

 

2001年にアメリカ心臓病学会が声明を発表しました(Circulation. 2001;103(3):472-5.):

1日1-2杯のお酒は心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中)を予防することが、一貫して報告されている。

 ⇒しかし、因果関係ははっきりしないので、具体的なお酒の量は患者と医師が相談して決定すべき

 

少量の酒(アルコール)が心疾患病の予防につながることは、おそらく真実だろう、というニュアンスです。

 

*因果関係とは、「お酒を飲んだから心血管疾患が少なくなった」という「原因と結果」のことです。

→「お酒を飲む人は心血管疾患が少ないこと」(関連性)は言えても、因果関係を言うことは難しいのです(詳細こちら)。

→でも皆が知りたいのは因果関係なので、それをどれだけ信頼性高く主張できるか、が研究の質ということです(詳細こちら)。

 

 

酒は癌の原因か

一方、「お酒は癌発生に関わる(発がん性がある)」ということも、繰り返し言われてきました。

 

特に、飲めば飲むほど口腔癌、喉頭癌、咽頭癌、食道癌、大腸癌、肝細胞癌、乳癌が発生する可能性が高まることが一貫して示されています(Cancer Epidemiol. 2016;45:181–188.)。

⇒結果、アルコールはIARC(国際がん研究機関)の定めるGroup 1(最も確かな)の発ガン性物質と分類されました(IARC 発ガン性物質リスト)。

 

つまり、「酒が癌の原因である」ということはかなり確からしい真実です。

 

*2020年の「全癌発生」におけるアルコールの影響は「4.1%」という報告があります(Lancet Oncol. 2021;22(8):1071-1080.

 →観察研究なので因果関係は決定的でないですが、目安にはなります

 →なお、東アジア(日本含む)ではこれが高く「5.6%」でした。

 *Attributable fractionという疫学手法をもちいています(詳細こちら

 

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このような経緯から、少量飲酒の健康効果は、「心血管疾患を予防するが癌発症を増やす可能性がある」ことが、研究者の中で常識となっていました。

そのバランスで飲酒するかどうかは、個別に決めるべき。

だから「お酒は飲まないほうが良い」とは一概に言えないし、「少量飲んだほうが良い」とも一概には言えない、と。

これが簡単な背景です。

 

 

2018年のLancet論文で激震走る:酒は少量でも害か!?

2018年のLancet論文で激震走る

2018年、Lancetという非常に権威のある医学誌に、「お酒は少量でも健康に悪い」と発表されました(Lancet 2018; 392: 1015–35)。

これは195カ国、592研究の結果をまとめたもので、非常に信頼性の高いメタ解析です。

 

この結論だけみた多くの人(「有識者」と言われる人含む)は、「お酒は少量でも害だ!!」と解釈し、ビッグニュースになりました。

しかし、結論だけみてはこの論文を読んだとは言えません。

当然「中身」が大事です。

 

まず、この論文の正しい解釈を知りましょう。

 

Lancet論文の正しい解釈

この論文のポイントは、195カ国(ほぼ世界中)のデータを使った研究だということです。

もちろん参加者が多様で人数が多ければ、より信頼性の高い結論が導けます。

人類を対象と考えた時に、おそらく普遍的な結果であろうから。

→この点が評価されてLancetに掲載されたわけです。

 

でも逆に、注意するポイントは、この結論は地球人に対する平均的なアルコールの効果という点です。

 

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正しい解釈はこちら:

諸国を全て平均すると、少量のアルコール摂取は全く飲まない場合と比較し、心血管疾患の死亡リスクはちょっと減るが、結核を始めとし、交通事故や乳癌など23疾患による死亡率が増え、総合して10万人中4人の死亡に寄与する

 

*なお、心血管疾患のリスクが最大限減るのは男性で0.83杯/日女性で0.92杯/日の時で、それぞれ相対リスクが0.86, 0.82でした。

 

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状況は国によって異なります。

例えば発展途上国と比較し、日本において「結核による死亡」は重要でありません。

こんなデータがあります:

・平成30年度の厚生労働省集計では、結核死亡者は2204人、10万人につき1.8人です。

WHOの報告では、世界で年間約160万人が結核で死亡しているとされます。10万人につき27人です。

 

日本は先進国の中ではリスクが高いと批判されることがありますが、世界で見たらここまで違います。

アルコール摂取によって結核による死亡リスクが上がることは、日本においてはかなりインパクトの少ないことがわかります。

 

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実はこの論文が出たから何か新しい発見があった、ということはあまりありません

論文上、少量飲酒でも乳がんのリスクは上がっており、心血管疾患のリスクは下がっています。

今までの研究の通りです。

 

論文のAbstractの結論だけみた方が、「お酒は少量でも飲まないほうがいい(死亡リスクを上げる)」という間違った解釈をしていたのです。

この論文の結論だけみて議論することに、Time誌でハーバードの栄養学教授が警報を鳴らしています(こちら)。

 

 

あなたは酒を飲んだ方がよい??

あなたは酒を飲んだ方がよい??

Lancetの論文はおそらく「人類を対象とした」真実を語っていると思われます。

例えば、これを日本人に当てはめて考えることが必要です。

 

Lancet論文からわかる、おそらく重要なのは「心血管疾患の罹患リスク・死亡リスクを下げる」「特定の癌発症・死亡リスク、交通事故の危険性を少し上げる」こと。

これに基づくと、人によって飲酒に関するrecommendationが異なります

 

例えば:

✅妊婦、子供、肝疾患ある人、アルコール依存になりやすい人は、少量でもアルコールは飲むべきでない

✅若年男性は、アルコールによる健康効果(心血管疾患リスク低下)の恩恵は受けづらく、逆に交通事故のリスクが上がるため、飲まないほうが良さそう

✅中年男性など心血管疾患のリスクが高い人は、アルコールを少量摂取することによる利益を最大限享受しうるため、少量のアルコール摂取は良いかもしれない

✅中年女性は心血管疾患リスクも乳癌のリスクも高いため、なんとも言えない

✅乳がんの家族歴がある方、乳がんリスクのある方(肥満など)は禁酒すべき

 

これらの議論をすっ飛ばして、「アルコールは飲まないほうが良い」「少量飲んだほうが良い」というのは、科学に基づいた議論とは言えませんね。

 

 

少量アルコールにより「心血管疾患を減らす」という因果関係は決着がついていない

ここで一つポイントがあります。

実は、アルコールと心血管疾患の因果関係については、まだ決着がついていません。

 

✅中国人を対象としたMendelian randomization研究です(Lancet. 2019 393(10183):1831-1842.

 →出血性/虚血性脳卒中に関しては因果関係ありだが、心筋梗塞については有意差なし、という結論でした

 →これも質が高い研究です。

 

✅ヨーロッパ人を対象(UK Biobank)としたMendelian randomization研究です(Circ Genom Precis Med. 2020(3):e002814.

 →脳卒中と末梢血管疾患に関しては因果関係あり、心筋梗塞と心房細動についてはぎりぎり有意差なしでした

*Mendelian randomizationについてはこちら参照

*これらの研究は「少量のアルコール摂取」という暴露因子でないので注意(アルコール摂取一般ということ)

 

と、「本当は因果関係がないのでは??」と考える科学者もいるわけです。

本当はランダム化試験でないと因果関係はわからないのですが、飲酒させることをランダム化するのは倫理違反ですね。

だから、真実は闇の中なのです。

 

*実は昔ランダム化研究が行われたこともあります。後述します。

 

 

お酒による心房細動のリスクは明確

なお、アルコールの「心房細動」への影響ついては、エビデンスがある程度明確です。

 

心房細動の二次予防について、最近大規模ランダム化研究の結果が出ました(N Engl J Med. 2020;382(1):20-28.

  →禁酒することで、心房細動の再発リスクを半分程度に減らすことができたのです!!!

*「禁酒」がランダム化できたわけです

 →「飲酒」はランダム化できませんね。

 

✅コホート研究ですが、心房細動患者の脳梗塞リスクは禁酒すると減った、と言う報告がでました(Eur Heart J. 2021;ehab315. doi:10.1093/eurheartj/ehab315

 →心房細動の一番大きなリスクは脳梗塞です。

 →心房細動がからむと、No Alcoholがベストなのでしょう。

 

*******

 

酒は心房細動の原因となる

心房細動後の脳梗塞の原因にもなるかもしれない

というわけです。

 

 

酒と健康:今までのエビデンスまとめ

酒と健康:今までのエビデンスまとめ

さて。

ランダム化試験がない以上決定的な結論が出ない部分が多いですが、

今までの知見をまとめると、こうなりそうです:

 

アルコールは・・・・

✅癌、交通事故のリスクは増やす!

✅脳卒中のリスクは増やしそう!

✅沢山飲むと心房細動のリスクは増える!

✅血圧が上がりそう!

✅ちょっとだけ飲むと心筋梗塞のリスクは減るかもしれない!

 

だから、積極的に飲んだほうが良い!!とは、心血管疾患の観点からも、ならないわけですね。

 

*ちなみにですが、アルコール販売会社からfundingを得ている研究は、アルコールの影響に対し評価が甘いのではないか、という検討がなされました(Adv Nutr. 2020 Sep 1;11(5):1384-1391.)。

→結果、あまり影響は無さそうです。

 

 

なぜ??【機序の説明】

なぜ心血管系にこのような影響があるのか?

生理学的な機序は非常に複雑ですが、簡単にまとめてみます。

医学的な背景知識がないとちょっと難しいかもしれません(SKIP可です)

Hypertens Res. 2010;33(3):181-191., Nutr J. 2015;14:33を参照)

 

 

✅心血管系への直接影響

・飲酒してすぐの血圧への影響は一貫してないが、下げるとの報告も

 →機序は定かでない。アルコールによる気分の変化かも。

・低濃度だと血管拡張作用だが、高濃度だと血管収縮の作用

 →カルシウムイオン、内皮からのNO放出、アセトアルデヒド(顔が赤くなるやつ)などによる

・心臓に対しては陰性変力作用があるが、心拍数あがり抵抗も下がるため、心拍出量としては不変〜増加も

 

✅神経系、内分泌系への影響

・交感神経系を亢進させる

 →これは心臓に悪い原因になります

・レニン活性を助長します

 →高血圧、種々の心臓病の原因となります

・バソプレシン、ANP、インスリン等にも影響がありそう

 

✅水、電解質への影響

・バソプレシンを抑制することで尿量が増えます

 →結果体液量が減少します

・ナトリウムは最初尿中排泄が増えますが、数日で減ります

 →飲んですぐは血圧低下するが、慢性的には血圧上がる機序かも

・マグネシウムとカルシウムの尿中排泄が増加します

 →これらが不足気味になります

 

✅少量のアルコールが心保護に働く理由は?

・脂質代謝や高血糖を改善させる

・炎症を抑制する

・血小板凝集を抑制する

など言われています。ほんとかいなって感じですが。

 

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色々複雑なメカニズムがある(考えられる)んですよ、ということがわかれば良いかと思います。

このうち、例えば一つのメカニズムだけ取り出して「健康に良い/悪い」と主張するのは嘘、NGです。

そういうのが、悪徳なエセ医学広告に多いです。

 

*これが合理的な主張に見えてしまうのは、Reductionismという考え方が根底にあるかもしれません(詳細こちら

 

 

休肝日を作ったほうが良いのか

休肝日を作ったほうが良いのか

 

そりゃ作ったほうが良いでしょ、というのは当然の感覚です。

が、これは単なる感覚です。実はこれも研究されています。

 

✔2003年にNew England Journal of Medicineに発表された論文を紹介します(NEJM. 2003;348(2):109-18.)。

・同じ飲酒量で揃えた時に、週1-2回しか飲まない場合と比較し、週3-7回飲む場合の方が、心筋梗塞発症リスクが30%以上低かった

・週3-4回と週5-7回は、ほとんど同じリスクだった

 

よって、一概に「休肝日を作ったほうが良い」というのは間違いかもしれません。

正しくは、「週1回でもがぶ飲みするのは健康に良くない(心血管疾患リスク低下の利益が享受できない)

 

*最近でも、inequalityに対するpublic healthの介入として、

酒の全体的な消費量というより「がぶ飲みを無くす」介入の方が効果的でないか

と提言したsystematic reviewもあります(Lancet Public Health. 2020;5(6):e324-e332.

 

 

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ただ、例えば:

夕食で毎日コンスタントに3本のビールを飲む方は、休肝日を作って週5回の飲酒に減らせば、

健康効果(心血管疾患リスク低下、がんリスク低下)は高まるでしょう。

→1日3本のビールという量が多すぎるからです。

 

つまり休肝日は、「アルコール摂取量が多すぎる人が摂取量を減らすきっかけとなる」場合、健康効果が期待できます。

(当然かもしれませんが笑)

 

でも習慣を変えるのって、本当に難しいんです。

休肝日で長期的にうまくいった方、自分の周りにはいません。

そもそも毎日飲むような習慣にしないのが一番。

 

 

ビールかワイン、ワインを飲むべき?

ビールかワイン、ワインを飲むべき?

「ビール vs. ワイン」論争。

よく目にしますね。

実は、これも様々な疫学研究で検討されてきています。

 

✅少し古い研究ですが、酒の種類は死亡率等に関係ないと報告されています(BMJ. 1996;312(7033):731-6.

心血管疾患の予防効果に関してビールとワインは同様でした(Eur J Epidemiol. 2011;26(11):833–850.

 →スピリッツは悪そうです=少量摂取で予防効果がない

✅酒の好みによって糖尿病リスクは変わりませんでした(Eur J Clin Nutr. 2017;71(5):659–668.

✅ビールやスピリッツより、ワインの方が糖尿病予防に効果がありそうでした(J Diabetes Investig. 2017;8(1):56–68.)。

✅酒と乳がんリスクは、ワインと乳がんリスクと似ていました。

ビールはあまり関係なさそうでした(Alcohol. 2020;agaa012.

✅ワイン等と異なり、ビールはパーキンソン病予防に効果があるかもしれません(Mov Disord. 2014;29(6):819–822.)。

 

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栄養素的に、例えば「赤ワインはポリフェノールが多く含まれているから健康に良い」と言う人はたくさんいます。

そもそもビールにもポリフェノールが含まれているのですが(Nutrients. 2012;4(7):759-81.)、それを置いておいても、栄養素の観点で語る健康情報は信頼できません(詳細こちら)。

だって、赤ワインの効果=ポリフェノールの効果でありませんよね。

そもそも「アルコール」の効果、という論点です。

 

結論、ビールでもワインでも、アルコールによる健康効果はそんなに変わり無さそうです。

スピリッツ(ジンやウォッカ)はやや悪そうです。

ビールかワイン、好きな方を飲んで下さい。

 

*砂糖は健康に良くないので(詳細こちら)、甘くない酒を選びましょう。

 

 

日本人でも同じ事が言える?

2019年、日本人でのアルコールリスクについて重要な論文が発表されました(Cancer. 2019;10.1002/cncr.32590.)。

 

・6万人のがん患者と6万人の健常人をマッチさせた症例対照研究です

・全くお酒を飲まない人に比べ、少しでも飲む人は、少しだけがんのリスクが高いという結果となりました

・具体的には、10 drink-year(1日1杯を10年もしくは1日10杯を1年)の人は癌発症リスクが5%高い結果となりました

 

日本人はアルコール分解酵素を持っていない人が多く、欧米の研究結果をそのまま当てはめることは難しいかもしれません。

しかし、アルコールの癌リスクについては、この研究と最初に紹介した研究で結論に違いはありません

*この研究では心血管疾患との関連性は調べていません。

 

アルコールに関する健康効果で、日本人が特別に注意することは今の所なさそうです。

 

 

結局、アルコールと健康の因果関係は一生わからない

結局、アルコールと健康の因果関係は一生わからない

 

散々アルコールと健康について語ってきましたが、実は真実の因果関係はわかっていません

「アルコールを飲んでいる人は、様々な条件が同じだとしても癌を発症しやすい」と言えても、「アルコールを飲むと癌を発症しやすい」とはなかなか言えないのです。

 

なぜなら、因果関係を本当に言うためには、コホート研究でなくランダム化試験が必要であり(詳細こちら)、

それが今後行われることはないからです。。。。。

*上に紹介した「禁酒」のランダム化試験を除く

 

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実は、アルコール飲料とノンアルコール飲料をランダム化して参加者に飲ませる試験が、昔アメリカでありました

 →MACH trialというものです。

これは、結局NIHに倫理規定違反とされ試験中止に至りました詳細こちら)。

酒を飲ませ続けることは倫理的でないと判断されたのでした。

 

よって、アルコールと健康の因果関係は、今後はっきりと証明されることは無いでしょう。

今までのように、コホート研究で、因果関係を推測されていくのでしょう(コホート研究の結果はあくまで‘因果関係の推測’です)。

 

ただし、ほとんどの食事の健康効果は、コホート研究の結果をベースにしています

そういう意味で、本当の因果関係は、どの食事も証明されていません。

しかし、様々な研究で一貫して同じような結果がでているので、おそらく因果関係だろう、と信じられるのです。

 

 

結局どうする?(一言で)

つらつらとエビデンスを紹介してきましたが、結局どうすれば良いのか。

これは明白です:

酒は飲まないほうが良い

 

恩恵といっても、大したものではありません。

それより、習慣的に酒を飲む事による健康被害の方が、圧倒的に問題です。

とりあえず、多量の晩酌・寝酒を如何に止めるか、が人類にとって最大の課題です。

 

機会飲酒なら全然良いと思います。

がぶ飲みしなければ。

健康に影響することはほとんどないでしょう。

 

でも毎日、習慣的に飲んでいることは、健康被害の原因となりえます。

どうやったら習慣を断ち切れるか。

習慣とは、自分の意思や嗜好が原因であれど、実はとりまく環境や人生がもっと根底の原因であったりします。

だから「生活習慣改善」はなかなかできない、永遠のテーマなのです。

 

 

結論

アルコールは少量でもがんのリスクを高めるが、心筋梗塞のリスクを下げるかもしれない。

心房細動のリスクは上げる。

平均的にみると酒は害の方が大きい。

如何に習慣的飲酒を無くすかが課題。

ではまた。

-食事

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