アトキンスダイエットの科学的根拠まとめ

アトキンスダイエット、聞いたことあるでしょうか。これは一時期アメリカで爆発的に流行った低炭水化物ダイエットの一つです。今では‘修正アトキンスダイエット’として、主にてんかんの治療に使われます。

この記事では、アトキンスダイエットの歴史と科学的根拠をまとめています。ご自身のダイエット法の一つの参考にして下さい。

 

アトキンスダイエットとは

アトキンスダイエットとは

 

アトキンスダイエットは、低炭水化物ダイエットの一つです。食べて良い食事は以下の通りです。

積極的に食べるもの:肉、魚介、卵、バター、オイル、チーズ

食べていけないもの:パン、パスタ、穀物、じゃがいも、チップ、クッキー、キャンディー、アルコール

 

特徴は、以下のように詳細にやり方が定まっている点です。

Phase 1:炭水化物は1日20gまで、しかも食物繊維としてしか摂取しないようにする。砂糖は禁止。基本的に野菜、特にアスパラガス、ブロッコリー、セロリ、きゅうり、ピーマンを摂る(foundation vegetableとして、炭水化物として最低1日12-15g)。これを最低2週間続け、ケトーシスの状態へ誘導する。

 

Phase 2:徐々に異なる野菜、ベリー、ナッツ、シードを足していく。ただ、foundation vegetableの12-15gの摂取は継続する。目標体重マイナス4.5kgまでこのphaseを継続する

 

Phase 3:徐々にフルーツ、じゃがいも、全粒穀物などを許可していく。炭水化物摂取量も、1週間ごとに、1日10gずつ許可していく。ただし体重減少が止まったらその前の段階に戻す。このphaseで目標体重まで到達させる。

 

Phase 4:目標体重に到達したら、その時の食生活を生涯続ける

 

詳細はこちらの本に非常に良くまとまっています。

アトキンス式 低炭水化物ダイエット

 

アトキンスダイエットの歴史

Wikipediaの情報の要約です。

循環器内科医として開業していたアトキンス医師が、1972年に「Dr. Atkins Diet Revolution」という本で提唱しました。これが累計4500万部以上売れ、ダイエット方が爆発的に流行り、2003年にはアメリカの成人7人に1人がこの食事法を取り入れる程になったといいます。

その頃米やパスタの売上が5%も低下するなど、甚だしい影響力がありました。同年アトキンス医師が転倒により死亡し、人気も収束していったようです。

 

半端でない影響力ですね。低炭水化物ダイエットとして最も成功した方法です。

 

 

アトキンスダイエットの科学的根拠

現在は修正アトキンスダイエットとして、てんかんの治療に用いられます。てんかんへの効果に関する科学的根拠は豊富です(Review:Epilepsia. 2008;49 Suppl 8:37–41.)。一方ダイエット法としてのエビデンスは、アトキンスダイエットに限ったものは非常に限られています。基本的に低炭水化物ダイエットの基づくので、まずはこのページを参照下さい。

 

アトキンスダイエットについては、2つreviewを紹介します。

・2004年に出版されたnarrative reviewでは、「Atkins dietの本は素晴らしい。科学的根拠に基づいていない箇所はいくつかあるが、全体的に非常にわかりやすい文章で、特に糖尿病患者とその家族、メタボ患者には良い本だ」としています(Nutr Metab (Lond). 2004;1(1):14.)。

・2004年にLancetで ‘アトキンスダイエットを含む低炭水化物ダイエットは体重減少のエビデンスがない’ とされましたが(Lancet. 2004;364(9437):897–899.)、以降の研究で ‘短期的な体重減少の効果はある’ とされています(例えばN Engl J Med. 2003;348(21):2082–2090.)。

 

間違いなく体重減少効果はあるでしょう。アトキンス先生の考え方に賛同する方は、ダイエット法としてよいオプションでしょう。

 

 

アトキンスダイエットの考え方

どんなダイエットでもそうですが、継続しなければ意味ありません。アトキンスダイエットは維持法まで明確に考えられている(指示されている)点は、非常に良い部分です。人気が出ていた頃は、皆でやっていたと思うので、そうすると継続率も高くなります。現状一人で継続してやるのは難しいと思いますが(どんなダイエットでもそうですが)。

 

一方、低炭水化物の代わりに、質の良い植物性タンパク質・脂質を摂ることが重要です。アトキンスダイエットが出版された段階ではそこまでのエビデンスはありませんでした。今後実践しようとされる方がいれば、この点に注意する必要があります。詳細はこちらです。

 

 

結論

アトキンスダイエットは、詳細にステップが決められている、低炭水化物ダイエットの一つです。

アトキンスダイエットとしてのエビデンスは限られています。

ではまた。

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