世間の雰囲気はだいぶ変わりました。
マスクに過敏になったり、連日テレビで新型コロナの報道が行われたり。。
不安障害の方が増えてもおかしくありません。
今回紹介する報告は、Googleの検索機能を使った研究です。
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コロナで不安障害は増えたか
最近はやや街も開放的になってきていますが、どうでしょうか。
コロナが原因で不安障害になった方、多いのではないでしょうか。
不安障害という診療診断に至らずとも、それに違い状態にはなっているのではないか。
今回紹介する報告は、Googleの検索機能を使った研究です (JAMA Intern Med 2020 10.1001/jamainternmed.2020.3305)。
どういう研究?
2004年1月1日から2020年5月4日までの間で、Google Trendsを用いて以下のクエリを調査しました:
panic attack, signs of anxiety attack, anxiety attack symptoms
そしてその検索量を
・2004年 1月1日〜2020年3月12日
・2020年3月13日以降
で比較しました。
*3月13日にトランプが非常事態宣言を出しました。
結果
11%の増加量でした。
絶対数としては、37万5千件の検索が増えました。
しかし増えたのは3/16-4/14の間。
social distancing guidlineが発行されてから1ヶ月、ということ。
4/15にはクエリの数はもとに戻りました。
解釈は?
1ヶ月だけクエリの数が増えましたが、戻りました。
著者が考察している理由は、
1) アメリカ人はCOVID-19によるsocial falloutに強いか
2) 必要な人はその1ヶ月で需要を満たしたか。
どうなんでしょうね。
COVID-19が流行って、”anxiety attack”という検索をした人が増えたという報告ですが、単純ながら示唆に富むものです。
特に「スパイク状の需要増加があった」ということは、政策に反映され得ます。
つまり、検索数という指標で国民の需要を知ることができるので、それに応じて対策をねることができます。
このケースだと、ホットラインなど。すでにイリノイ州で”Call4Calm”というホットラインがあります。
この手の疫学研究は、今後流行ってくることが予想されます。
結論
コロナの流行により”anxiety attack”という検索をした人が一時的に増えた。
ではまた。